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2023/08/20 14:29

7月上旬から始まった、全国各地における気象変動の影響とも言われる、線状降水帯による記録的豪雨、そして、台風襲来による家屋や生活インフラなどの被害にあわれた方々にお見舞い申し上げます。

 

全国的に家屋や生活インフラに加えて農業被害も拡大しており、産直通販で有名な「ポケットマルシェ」では、全国各地で大雨による被害が深刻化し、農場や生活のインフラへの影響が広がっていることを踏まえて、災害で被害のあった生産者の販売促進の一助として、「応援型商品の送料500円割引」を提供しています。応援型商品として出品すると、専用コーナーに商品を掲載され、送料割引が適用されるという仕組みになっています。

 

西原農園でも、ポケットマルシェに出品していることから、案内がありましたので、早速出品させていただきました。サイトは

【応援型商品】20237月豪雨 西原農園 蒸し生姜シロップ濃味

https://poke-m.com/products/364650  です。

 

20237月豪雨の被害については、

 

『本年20237月上旬(2日~10日頃)に、九州北部で線状降水帯による豪雨の影響で、2度にわたる生姜畑の長期冠水により、畑10aのうち7aに及ぶ生姜の根茎が腐って殆ど壊滅しました(写真参照、最初の冠水の後直ぐに殺菌剤を土壌灌注していたらもしやと、今、思いつつも思いつつも!無農薬栽培が信条ですから、自然のなすがままに!)。

残り3aの生姜畑も8月の台風6号の影響により一部倒伏し、収穫量は大幅に減少することは否めません。来年の種生姜を確保し、生業として続けるためには、今後、より一層付加価値を高めるための生姜加工品づくりに努めていく必要があります。

現在、昨年作の無農薬生姜を加工した商品を生産販売しておりますので、皆様に支援として、お買い求めいただけたましたら幸いです。』

 

と報告させていただいています。

 

さて、今、改めて現在の無残に雑草生い茂る生姜畑を見ながら、省みています。

サスティナブル農業を実践しようと始めたじゅんかん農法!下水資源ともみ殻、そして米糠乳酸菌で発酵させた乳酸菌発酵籾殻堆肥を、麦藁とともに畑に投入して腐植や有用微生物群を増やしていけば、低平地で毎年冠水被害を受ける畑もフカフカの土壌になると思い続けて4年目!昨年までの3年間は、畑冠水し、一部連作障害の影響を受けながらも収穫できましたが今年は殆ど全滅!

 

なぜか!これまでの3年との違いは何かと思うに、まだまだ病原腐敗菌に耐えうる腐植が不足する畑土壌で、梅雨が続く中で、線状降水帯による72日と、さらに追い打ちをかけた10日の豪雨冠水までの長期的冠水による、腐植の流亡と病原腐敗菌(悪玉菌)蔓延などによるものと思っています。

 

最初の1年目で、大雨冠水を来したので雨の中で農薬(殺菌剤:ランマンブロアブル)を土壌灌注して被害を最小限で食い止めることができ、それなりの収穫を確保することができました。

 

しかし、2年目からは無農薬、無化成肥料、無除草剤を貫いて栽培した生姜の加工品を皆様にお届けしたいとの信条で取り組んできました。気象変動時代と言われる昨今、来年はどのような自然災害が待ち受けるのかわかりません。

 

これからも、齢を重ねながら、しっかりと土づくりに勤しみ、サスティナブル生姜の生業を、自然災害とも共生しながら、健康志向の方々に喜ばれるモノづくりに勤しんでいきたいと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。


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じゅんかん農法で生姜を作っています。 九州大学農学部農芸化学科を卒業し、佐賀県庁に35年間勤務したのち、2020年に就農した67歳の佐賀県が認定するエコファーマー。じゅんかん農法により、下水道資源や微生物、もみ殻などを使って堆肥を作り、栽培期間中無農薬・無化学肥料・無除草剤で生姜を栽培しています。 規格外や種生姜などの訳あり生姜も原料にして、シロップやソース、パウダー、プリン等スィーツなどの加工品も開発しております。